漫画ブルーピリオドのはなし

何だかようわからんが、ブログを1年くらい更新せず放置しっぱなしなのに毎日アクセス数を頂いててびっくり。ありがとうございます。


以下、ブルーピリオドの1~6巻の感想です。ネタバレ有ります注意。


熱血だけど爽やかで、夢見がちだけどシビア。久しぶりに「主人公に感情移入する」という王道な漫画の読み方をした。「現実を突きつけること」と「漫画じゃあるまいし」なシンデレラストーリーを描くことの塩梅ってまあ難しいと思うんだけど本作はそのバランス感覚が素晴らしい。

主人公の矢口八虎は、サッカー日本代表の試合をテレビで友人とオール観戦しながら酒とタバコを嗜む金髪高2男子(DQN)。しかしながら学業においては優秀な成績を修め、ヤンキー仲間ともクラスの地味な男子とも仲良くやれるイケメン。そんな彼、実は本気で熱中出来るものがなくていつもどこか虚無。人に合わせるのもテストで点を取ることも全部ノルマをクリアする感覚で「こなす」日々だったのが、ある一枚の絵をみて絵を描くことに熱中して、難関大・東京藝大目指して血のにじむ努力をして掴み取る「合格」。熱い!!!

何しろ絵が、それも特に色づかいが綺麗なんですよ。コミックスの表紙とか巻頭カラーをじっくり見ているとまあ穏やかな気持ちになれるのさ。

芸術って「はっきりしないもの」「故に取っ付きにくいもの」ってイメージがあったのだけれど、はっきりしないからこそ「無限の可能性」があって、面白くて、それらを最後まで信じ抜けた人間だけがアートの世界で生きられるんだ、ということを説得力をもって感じられた。

芸術だけに限らず、自分の良さとか強みって自分じゃわからないんだよな。人にみてもらって指摘してもらわらないと一生知ることは出来ないんだよな。ってことも思い出させられた。自分の良いところについて少しの時間だけ考え込んでしまった。私も大葉先生に超ポジティブなアドバイス受けたいよー!

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)



中身ないけど取りあえずここまで。またゆっくり感想書きます。